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2004.06.19

それぞれの夫婦の学び

 きのうは派遣仲間との飲み会だった。私は飲み会の席でも男女の愛の話をするのが大好きだ。話題を男女の愛の話に持ち込むと、私は水を得た魚のように生き生きして来る。

 私と同じ主婦の派遣仲間がこんなことを言った。
「結婚って、これまでの恋愛とは全然違うよね」
私もそれに同意して、
「そうそう。絶対的に違うものがあるよね。だから、いつまでも長い春のままのカップルは、それがお互いにとってもっとも適当な距離なんだと思う。結婚って、もっと吸引力があるものね」
と答えた。

 彼女もまた私たち夫婦と同じように、同じ趣味を通じて、ネットの世界で今のご主人さんと知り合って結婚したそうだ。聞くところによると、二人は同じ雰囲気を持った者同士で、夫婦仲はとてもいいそうだ。二人の共通の趣味は、やはりマニアックなものだった。私は更にこう続けた。
「一番違うなあと思ったのは、相手の痛みを自分の痛みと同等に感じられることかな。うちは、ほとんど喧嘩はしないけど、年に一回くらい、大きな喧嘩をするのね。そのときに、夫が泣いているのを見ると、もう耐えられなくなるの。お願いだから泣かないでって思っちゃう。夫の悲しみがダイレクトに伝わって来て、自分も一緒に泣いちゃうの。これまでの恋愛では、そんなことは有り得なかったかな」
 これを聞いた彼女は、口をあんぐりと開けて驚いていた。そして、
「うちは、そこまでの感情はないなあ」
と言って、黙ってしまった。

 彼女は、ご主人さんに何かあったときのために、女性の友達も大切にしているのだと言う。世の中に、たったひとりぼっちで残されてしまうのが怖いらしい。私が、
「そうなんだ。じゃあ、自分のためにも準備を進めてるんだね」
と言うと、
「そうそう。主人にもそう言われたことがある。主人はね、いつも私のことを全面的に考えてくれてるんだけど、私はどこかに押さえみたいな感覚があって、主人のことが全部になれないの。そこが、僕たち夫婦は違うねって言われてるよ」

 話を聞いていると、彼女は私から見てとてもドライに見えた。明らかに、私たち夫婦とは違う。私は、ガンモがどうにかなったら、などということは真剣に考えていない。そのときになってから考えようと思っている。だから、
「もしもこうなったらということを想定して準備を進めておくことは、そうなってもいいという覚悟があるということなんじゃないの?」
と彼女に言ってみた。彼女はまたまたうなっていた。彼女から見ると、私は非常にストイックなのだそうだ。多分私は、どんなときでも完全燃焼してしまいたいのだろう。だから、いつもギリギリのところで生きている。お金だって、貯めるよりも使うほうが好きだ。

 彼女のご主人さんは、外に出掛けたときに、みんなの前で彼女に対する熱い想いをオープンに語るらしい。しかし彼女は、それが恥ずかしくて仕方がないそうだ。
「ご主人への愛に、曇りがあるんじゃないの?」
と私は冗談っぽく言ってみたのだが、彼女はその言葉にひどく共感し、
「もしかするとそうかもしれない!」
と言った。

 本当に、世の中いろいろな夫婦がいる。おそらく、夫婦の学びは、その組み合わせの数だけあるのだろう。そして、自分の学びにぴったりのパートナーを自分で選んでいる。

 私は、男女の愛について発信しながら、自分と同じ学びをしている人たちをずっとずっと探し続けている。だから、飲み会の席でもかなり過激な発言をして、私の言葉に共感してくれる人を探しているのだ。しかし、なかなか見つからないのがとても寂しい。

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