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2004.05.27

がんばろや

 ガンモと私がまだ付き合い始める前に、パソコン通信のカメラ仲間とのオフが神戸で開催された。当時、東京に住んでいた私が、三連休を利用してそのオフに参加したことがきっかけとなり、ガンモと私の距離がぐっと縮まって、交際に至った。オフで出掛けた異人館や、ガンモに連れて行ってもらったJR三ノ宮駅からJR神戸駅までの高架下商店街(通称:モトコータウン)など、私にとって、神戸という街は大変魅力的な街に映っていた。

 オフが開催される一年前、神戸は大震災に遭ったばかりだった。私が足を運んだときも、街のあちこちに生々しい震災の傷跡が残っていた。至るところに貼られている「がんばろや神戸!」の張り紙を目にすると、胸が熱くなったものだった。

 ガンモもまた震災の体験者であり、震災当時、一人暮らしの部屋で出勤(早出)の準備をしていたそうだ。何が起こったのかわからないうちに、29型のテレビがゴロンゴロンと部屋の中を転がり、蛍光灯が上から落ちて割れたと言う。部屋の壁には大きな穴が空き、水が止まったので、トイレもしばらく流せなかったそうだ。電車も止まってしまったため、通勤用に大阪まで自転車を買いに行き、大阪から自転車に乗って帰ったと言う。そのときガンモは、大阪の人たちは何故、普通の暮らしをしているんだ、と思ったらしい。出向先の企業にお風呂の施設があり、その企業の方から、お風呂を使ってもいいと言われ、使わせてもらっていたそうだ。

 それほどの苦しみを、私と出会う前にたった一人で経験し、頑張り抜いたガンモ。もしも私たちが出会うのがあと一年早かったら、震災を一緒に体験できたのに、と思う。ガンモが震災を体験していた頃、私は私で大変な時期だったのだが・・・・・・。

 今年から、ガンモは厄年で、私は大殺界である。今のところ、これと言って大きな出来事は起こっていない。お互いに、あの時代を一人で生き抜いたのだから、これからどんなことが身に降りかかろうとも、二人でなら乗り越えられそうな気がする。

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