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2004.05.21

安定

 私たち夫婦は、常に安定の中にいる。二人の愛を思い出させるような突発的な事件は何も必要ない。

 先日、「ビッグ・フィッシュ」という映画をガンモと二人で観に行った。映画のテーマからは少々外れるのだが、その中に、ユートピアにあって、詩が書けなくなる詩人の話が盛り込まれていた。私は映画を見ながら、そのシーンにひどく共感したものだ。

 これを愛に例えるなら、安定の中にいると、愛を忘れてしまいがちになるということだろう。だから、愛を忘れてしまいそうになった人たちは、愛を思い出すような出来事を、自ら引き起こして行くことになる。これは、仕事に例えるなら、時間の大切さを忘れてしまった人ほど、仕事が忙しくなる傾向にあるということなのだろう。

 実はきのう、私自身にも、ガンモが本当に大切だと思えるような出来事があった。仕事先のトイレの鏡を見ながら、自宅でいつもお風呂に入る前に洗面台の鏡を二人でのぞきこんでいるシーンを思い出して、目頭が熱くなったのだ。いつも一緒に歩いているのに、自分だけがちょっと進み過ぎたり、横道にそれたりすると、必ずこういった現象が起こる。安定の中にあって、当たり前のように過ぎて行く日々。どんなに一生懸命生きたとしても、私にはまだまだガンモを愛する余裕が残されているような気がする。その余裕が惰性にならないように、安定の中にあっても、常に愛を表現しながらガンモと歩いて行きたい。

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