2024.09.08

コンパートメント車両で行く、セドレツ納骨堂

チェコ/街歩き~カレル橋の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 残暑が非常に厳しいですね。十月の初めくらいまでこの残暑が続くのではないかというニュース記事を読み、絶望的な気持ちになっています。地球に向けてのレイキヒーリングを続けて行きたいと思います。


 プラハに到着して三日目の早朝、ホテルの部屋で「ポッポー」という電車の汽笛音が聞こえた。何とそれは、ガンモがタブレットにインストールしていたチェコ国鉄のアプリからの通知だった。私たちは滞在中にチェコ国鉄を利用することになっていたので、ガンモがチェコ国鉄のアプリを使って列車を予約してくれていたのだった。アプリの通知音に列車の汽笛音を採用するなんて、チェコ国鉄はなかなか粋な計らいをしてくれるではないか。アプリからの通知は、車両編成が変わったことと、それに伴い、予約していた座席番号が変わったことだった。車両構成としては、一列の向かい合わせの座席から、ハリーポッターの登場人物たちが乗っていたようなコンパートメント車両に変わったとのことだった。コンパートメント車両に乗車できるなんて、きっと楽しい旅になるに違いない。

 私たちはホテルで朝食を取ったあと、予約していた列車に乗るために、プラハ本駅まで歩いて移動した。ヨーロッパの鉄道は、日本と違って、列車が発車するプラットフォームが、出発の二十分ほど前に決まるため、駅に設置された電光掲示板を見ながら、あらかじめ予約しておいた列車がどのプラットフォームから発車するのかをチェックする必要がある。

 ようやく、私たちが乗車する列車のプラットフォームが決まった。プラットフォームに移動してみると、同じ列車に乗る人たちがたくさんいることがわかった。乗車する車両の入口を見つけたので、そこから乗り込んだところ、確かにコンパートメント車両で構成されていた。ただ、コンパートメント車両が横に広いため、まるで寝台列車のように通路が狭く、反対側から歩いてくる人たちを通してあげるために、ときどきどこかのコンパートメント車両の中に入って通路を空けなければならなかった。ガンモ曰く、アプリが示す進行方向と、列車を引っ張る機関車の位置が反対になっていたため、多くの人たちが自分の予約した席に移動するのに、同じ車両でも遠いほうの入口から乗り込んでしまい、車両の反対側まで移動する羽目になってしまったようだった。もちろん、私たちも例外ではなかった。

 何とか予約していた席に着席し、コンパートメント車両でおよそ一時間、ゆったりと過ごすことができた。途中、チェコ国鉄の車掌さんが切符の確認に来られたので、ガンモがチェコ国鉄のアプリを見せて対応した。チェコ国鉄のアプリがあれば、紙の切符を購入する必要がない。車掌さんにはアプリが表示しているQRコードを読み取ってもらうだけで良いのだ。チェコ国鉄は、日本よりも進んでいると思った。

 私たちはクトナー・ホラ駅で降りた。ここにはセドレツ納骨堂という、とても変わった納骨堂がある。どのように変わっているかというと、納骨堂の内装に人間の骨が使われているのである。チェコについて調べていたときに、セドレツ納骨堂が穴場の観光名所であることがわかり、こうしてやって来たのである。

 そもそも何故、人間の骨が内装に使われているかについては、チェコの穴場スポット!骸骨教会『セドレツ納骨堂』の行き方と詳細情報のサイトに詳しく書かれている。要約すると、13世紀頃に、セドレツの修道院長だった人がエルサレムを訪れ、イエス・キリストが磔になった丘と言われているゴルゴダの丘の土を持ち帰り、その土を共同墓地として使用されていた場所に撒いたという。そのことが中央ヨーロッパ中に広まり、その墓地への埋葬を希望する人たちが殺到したことに加え、14世紀から15世紀の間にペストの流行やフス戦争などで亡くなった何万人もの人たちがその墓地に埋葬されたそうだ。しかし、墓地が巨大化したことから、やがて地下に納骨堂が作られ、その後、19世紀になってから、当時の教会の持ち主が埋葬された人たちの骨を使って納骨堂を内装して欲しいと木彫家に依頼したことで、現在の形に収まっているらしい。ちなみに、納骨堂の中は、現在は撮影禁止となっているのだが、セドレツ納骨堂の公式チャンネルがYouTubeに存在しており、内装も公開されているので、ここでご紹介しておきたい。(実際に人の骨で装飾されているので、人の骨が苦手だという方は注意が必要かもしれない)

 実は私たちは、2009年にパリの地下墓地カタコンブを見学している。セドレツ納骨堂を見学したときも、パリの地下墓地カタコンブを見学したときと同じような気持ちになった。パリの地下墓地カタコンブの記事から、当時、私の私が感じたことを、以下に転記してみた。

・山積みされた人骨は、いくつものオブジェのように私たち観光客の心の中に響く何かを落として行った。私の中に芽生えたのは、肉体を出て行った魂は、もはやかつての肉体には執着していないという感覚だった。それと、たくさんの人骨が一箇所に集められることで、個は潰されているが、「大きな一つ」を生み出しているということだった。私たちは、肉体を持っている間は自由意思を持ち、全体の中の単なる一つの存在に過ぎないが、ここに集められた七百万体の無縁仏は、肉体から離れることで自由意思を手放し、全体で「大きな一つ」を形成していた。つまり、One of themからOneへの変貌を遂げたように思えたのだ。生きるということは執着し続けることで、肉体を離れるということは執着から解放されることなのかもしれないとも思った。

・(編集後記より)それにしても、積み上げられた人骨を初めて目にしたときは驚きました。最初のうちは、人骨を薪のように積み上げるなんて、死者に対して敬意が払われていないように感じたのですが、骨の種類ごとにきれいにまとめられているのを確認したとき、決してこれらの人骨が無造作に扱われているのではないと思い直しました。それに、ここに葬られていればたくさんの仲間たちと一緒なので、寂しくはないのではないか、とも思いました。更には、ここに収められた人骨は、自分への扱いが無造作であるとか、敬意が払われていないとかいうことはもはや気にせずに、次の段階へ進んでいると思いました。感じることや、考えるところの多い場所でありました。

 さて、セドレツ納骨堂をあとにした私たちは、大聖堂へと向かった。その途中にあるお店では、骸骨が飾られていた。また、お土産物屋さんでは、ドクロが売られていた。

 セドレツ納骨堂が死者のための場所であるとするならば、大聖堂は生きている人たちのための場所と言えるのかもしれない。大聖堂内はとても明るく、ポジティヴな雰囲気に包まれていた。涼しかったことと、座るための椅子もたくさんあったので、私たちはしばらくここで休んだ。ヨーロッパの教会らしく、宗教画や懺悔室などが展示されていた。

 その後、私たちは、再び歩いてクトナー・ホラ駅まで戻った。この駅のトイレは、タッチ・ペイが使えたので、小銭の持ち合わせがなくても利用することができた。実は、プラハ本駅からの列車を降りた直後にこのトイレを利用しようとしたときに、またしても小銭の持ち合わせがなくてあたふたしていたところ、小銭の持ち合わせがなかったチェコ人の女性が家族に助けを求め、そのチェコ人の家族の方が小銭を入れてくださり、私も一緒にどうぞと言ってくださった。とても有難かった。トイレ用の小銭は、トイレのドアを空けるためのものなので、ときどきこういったことが起こる。(または、トイレから出て来た人が、トイレの入口のドアを開けたままにして、トイレに入ろうとしている人を招いてくださることもある)

 トイレを済ませた私たちは再び列車に乗り、プラハ本駅まで戻った。帰りはプラハ本駅までの直通列車ではなかったので、途中の駅でまたまたコンパートメント車両の列車に乗り換えた。こうしてチェコの三日目が静かに過ぎて行ったのだった。

 今回も私が撮影した動画をご紹介させていただくことにする。鉄分がかなり多めになってしまっているかもしれないが・・・・・・。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 人間の骨を内装に使うなんてとんでもないと思われるかもしれませんが、パリのカタコンブと同様に、骨はとても丁寧に扱われていました。そのため、安心して訪れても良い場所だと感じました。

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2024.08.30

チェコ/街歩き~カレル橋

すべての人たちが自分らしく! Prague Prideの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 台風10号が通り過ぎたという地域の方もいれば、これからだという方もいらっしゃるかと思います。被害が大きかった地域にお住まいの皆さんには、心よりお見舞い申し上げます。私の住んでいる地域はこれからですが、当初予報されていた勢力よりもかなり弱まってくれたので、本当に良かったと思っています。実は私も、今回の台風にはレイキヒーリングを二回ほど試していました。もちろん、今夜も実施する予定です。調べてみると、私と同じことを考えて実践されている方がたくさんいらっしゃるようです。きっとみんなのパワーの賜物ですね。気になる方は、台風 レイキヒーリングのリンクを御覧くださいませ。引き続き、皆さんのご無事をお祈り致しております。


 チェコのプラハで街歩きをした際に、最も印象に残っているカレル橋をご紹介したい。私たちがガイドブックなどで何度となく目にして、是非とも足を運んでみたいと思っていた古い、印象的な橋である。まず、カレル橋について、ChatGPT4ベースのCopilotに尋ねてみたところ、以下のような回答を得ることができた。

カレル橋の特徴は以下の通りです:

長さと幅:橋の長さは約515メートル、幅は約10メートルです。
建築様式:ゴシック様式の橋塔とバロック様式の彫刻が特徴です。橋には30体の聖人像が並んでおり、その多くは17世紀から18世紀にかけて設置されました。
歴史的役割:1841年までプラハ旧市街とその周辺を結ぶ唯一の橋であり、重要な交易ルートとして機能していました。
観光名所としても非常に人気があり、昼間は多くの観光客で賑わい、夜にはライトアップされて美しい景観を楽しむことができます。

 橋の両端に30体もの聖人像が並んでいるという。最初に私たちは、ホテルを出てからPrague Prideの会場となっている場所でエネルギーを感じたあと、天文時計を見学してからカレル橋へと向かった。

 ゴシック式の橋の塔をくぐり、橋の上を歩き始めたところ、まずは観光客の多さに圧倒された。ここでガンモとはぐれてしまったら、なかなか再会できないのではないかと不安になるほどだった。日本を訪れている外国人観光客もかなりの数で、あちらこちらでオーバーツーリズムがささやかれてはいるが、プラハの観光客もとにかく半端ではない。やはり街並みも美しい上に、物価がそれほど高くないからなのだろうか。

 実のところ、30体の聖人像の一つ一つは、実際に目にしても、誰が誰なのかよくわからない像がいくつもあった。私自身が認識できたのは、十字架にはりつけになっているイエス・キリストとフランシスコ・ザビエルくらいだった。

 カレル橋の30体の聖人像について、またまたChatGPT4ベースのCopilotに尋ねてみると、

聖イヴォ:法律家や弁護士の守護聖人。
聖クリストフォロス:旅人や運転手の守護聖人。
聖ルドミラ:チェコの最初の殉教者で、聖ヴァーツラフの祖母。
聖ヴァーツラフ:チェコの守護聖人で、プラハの象徴的な存在。
聖ヨハネ・ネポムク:カレル橋で最も有名な像で、川に投げ込まれた殉教者。彼の像は、橋の中央付近にあり、触れると願いが叶うと言われています。

このように、わずか5体分の聖人像しか教えてくれなかった。あとはガイドブックなどで自力で調べなさいとのことだった。書かれている上記の5体について、私は良く知らない。興味がある方には、カレル橋 30人の聖人像 写真付き完全ガイドが参考になるだろう。

 橋を渡ったあと、繁華街にあるマクドナルドで昼食を取った。「何故に、プラハに来てまでマクドナルド?」と思われるかもしれないが、ひとえにトイレに行きたかったからだ。しかし、マクドナルドのオーダー自体もクレジットカードで済ませてしまったために小銭の持ち合わせがなく、トイレに備え付けのタッチ(ド)ペイも私たちが活用しているものが使用できなかったため、せっかくのトイレを利用することができなかった。しかもガンモが、出来上がったハンバーガとセットの飲み物が載ったトレーを両手で持ち上げながら、座る場所を求めてトイレのある地下への階段を降りていたところ、あろうことか階段の最後の段で足を踏み外してしまい、500mlのダイエットペプシの入ったカップを二つとも豪快にこぼしてしまった。すぐにお店の方が駆けつけてくださり、床をきれいに拭いてくださっただけでなく、トレーの替えまで用意してくださった。さすがに500mlのペプシの代わりは出てこなかったが・・・・・・。お店の方には申し訳ないばかりでなく、感謝してもしきれない。

 ダイエットペプシをこぼしてしまったショックで、私たちは席についてもしばらく溜息ばかりついていたが、気を取り直してハンバーガーを食べ始めた。街歩きをして喉が渇いていたので、喉の渇きを潤すために500mlのダイエットペプシを注文したというのに、丸ごと床にこぼしてしまったので、持参した水出し紅茶を二人でこっそり飲んで渇きをしのいだのだった。

 結局、マクドナルドではトイレに行けなかったので、別のトイレを探し回ることになってしまった。近くに、1ユーロで支払えるトイレがあることがわかったので、そこを目指して歩いて行った(ちなみに、チェコの通貨はユーロではない)。1ユーロと言っても、私が持っていたのは50セント玉2枚だったのだが、それらをトイレ番の女性に渡して利用しようとしたところ、これは受け取れないと言われてしまい、またしてもトイレを利用することができなかった。何故? どうやらトイレ番の女性にとっては、同じ1ユーロでも、1ユーロ玉でないと価値がないようだった。どうもお金そもののの価値ではないらしい。受け取ったお金を他でどう活かせるかが重要なようだ。

 仕方がないので、結局、現金でチェコ産のコーラを購入して、更なる喉の渇きを潤し、そこでようやく初めてチェコの小銭をもらえた。そうしてようやく、さきほどのマクドナルドに戻って用を足すことができたのだった。ガンモはまだ我慢できるとのことだったので、トイレを利用したのは私だけだった。

 トイレを利用できて少し気分が高揚して来た私たちは、カレル橋まで戻り、橋の先頭にある橋の塔へと登った。この橋の塔からカレル橋全体と、プラハの景色を見渡すことができるのだ。塔の上に上がるまでに息切れしてしまったが、そこから見下ろす景色は絶景だった。カレル橋は無料で渡ることができるが、橋の塔を利用するのは有料となる。それでも、きっとそれ以上の価値があると断言する。

 私が撮影した動画をシェアさせていただく。伊丹空港近くのホテルに前乗りしてからロンドン/ヒースロー、プラハ行の飛行機、プラハで宿泊したホテル、プラハ市内の街歩きの様子を収録している。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ダイエットペプシはどこの国に行っても飲めるでしょうが、チェコ産のコーラはなかなか飲めないと思うので、何もかもが、実は現金で購入したチェコ産のコーラに導かれた出来事だったのかもしれませんね。(苦笑)

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2024.08.22

すべての人たちが自分らしく! Prague Pride

ヨーロッパのトイレ事情の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 月曜日の夕方に無事に帰国しました。本当は日曜日に帰国する予定だったのですが、事情があって一日遅れの帰国となりました。(苦笑)昨日から夏休み明けの仕事をしているのですが、日本よりも七時間遅い国でしばらく過ごしていたからか、午後の初めくらいまでは眠くてたまりません。まだ時差ボケが改善されていないようです。さて、また新たな台風が発生しそうな感じですね。今度は私たちが住んでいる地域に狙いを定めているように見えます。絶対に来てほしくないのですが・・・・・・。(-_-;)


 私たちが滞在する予定のチェコのプラハで、ちょうどPrague PrideというLGBTQ+のイベント(Gay Pride)が開催されることになっていた。プラハへの到着は深夜の予定だった(今回は伊丹→羽田→ロンドン/ヒースロー→プラハへの大移動となり、乗り継ぎなどでほぼ一日かかってしまった)が、翌日は街歩きをする予定だったので、Prague Prideのイベントとぶつかってしまうと、あまりにも人が多くて思うように観光できないのではないかと心配になっていた。

 ところが、旅行に出発する2日前に受けたCamblyのレッスンで、講師にPrague Prideのことを話してみたところ、「Gay Prideは楽しいイベントだから参加して楽しめばいいと思うわ」と言われた。「パレードがあったり、コンサートがあったりと、参加している人たちもフレンドリーだし、きっと楽しめるはずよ」とのこと。「旅行中にGay Prideがあるなんて、かえってチャンスかもしれないわよ」とまで言ってもらえた。

 それを聞いて、私も気分が高揚して来た。実は、十四年ほど前のほぼ同じ時期にオランダのアムステルダムをガンモと訪れたときにも、Gay Prideが開催されていた。そのときは、LGBTQ+をサポートするピンク色の衣装を身にまとった人たちを街のあちらこちらで見かけた。しかし、最近はLGBTQ+をサポートする人たちが身に着けるものの色がピンク色ではなく、6色の虹色に変化して来ているらしい。

 ロンドン/ヒースローから利用したプラハに向かう乗り継ぎ便の私たちの前の席に、明らかにゲイと思われる男性二人が座った。本当にお互いを大切に想い合っているのが、その後ろ姿からも伝わって来た。ヨーロッパにはGay Prideというイベントがあり、比較的価値観の近い人たちが自分自身を偽ることなく集うことができる。果たして、日本にはそのようなイベントがあるのだろうか。日本人で同じような状況の人たちは、もしかすると、ひっそりと生きているのではないだろうか。そう思うと、自分を解放するために、言語を習得して海外に出ることも選択肢の一つとしてはありではないかと思えた。(追記:調べてみたところ、日本でも同様のイベントが開催されているようだ。東京レインボープライド

 さて、ホテルに一泊して、市内観光を始めたとき、既にホテル近くの広場に数多くのLGBTQ+の方たちが集まっていた。みんな何かしら虹色のグッズを身に着けている。フラッグだったり、バッグだったり、いろいろだ。それらを見ていて、私も何だか楽しくなって来た。こうして自分自身を解放するということがヨーロッパでは確実に行われている。自分自身を偽ることなく表現することができれば、日々ストレスを抱えることもないだろう。上司に言えないことを我慢して、お酒を飲み過ぎて駅のホームで寝る必要もないのだ。自分が言いたいと思うことを言えばいい。

 日本人は、人に合わせ過ぎている。だから、自分自身を表現しようとするとき、まず最初に相手が自分を受け入れてくれるかどうかを考えてしまう。受け入れてくれないと判断した場合は行動しない。私自身もそうだ。周りの人に、自分自身の考えをちゃんと伝えることができていない。しかし、海外の人たちは、このようにしてちゃんと自分自身を表現できている。自分は自分、人は人。個を大切にする海外の文化と、集団を大切にする日本の文化。どちらもの文化も、度が過ぎなければ受け入れられる。今の日本が窮屈だと感じている人たちにも、何らかの解決策があるのではないか。自分が変われないなら、いっそのこと環境を変えてみるのもいいのではないか。そんなことを思いながら、虹色の集団を見つめていた。

 市内観光をするため、私たちは足を進めた。市内観光中、Prague Prideのパレードを目にすることはなかったが、イベントの会場となる場所をいくつか通過して、虹色の雰囲気を味わった。

 私たちがプラハに滞在中に行われていたPrague Prideの様子を動画にまとめた人がいらっしゃるので、ここでシェアさせていただこうと思う。プラハの美しい街並みも同時に垣間見ることができるかもしれない。

公式サイト:Prague Pride Festival

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 日本でこのようなイベントがあるかどうかわかりませんが、もしなければ、是非とも開催してほしいですね。同じような価値観の人たちに出会える場所でもあるのではないでしょうか。(追記:調べてみたところ、日本にもありました。良かったです。(^^))

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2024.08.16

ヨーロッパのトイレ事情

テントにスポットクーラーがやって来たの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 暑い日が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。東北地方で大雨による被害が出ていたり、複数の台風が発生していたり、南海トラフ巨大地震が発生する可能性がこれまでよりも高まったとの発表があったりと、不安なことがたくさんありますね。こんな時に何ですが、実はガンモと私は久し振りに海外に来ており、チェコとポーランドを回っています。宮崎で震度6弱の地震が発生した日に仕事を終えて、翌朝の早朝フライトに備えて空港近くのホテルに前泊しました。次に帰って来るときに、日本が大変なことになっていたらどうしようかという不安も拭い切れませんでしたが、日本にいても不安であることには変わりがないことと、出発に向けての準備を一生懸命進めていたこともあり、思い切って出掛けることにしました。父とは電話でときどき話をしていますが、ひとまず一週間過ぎたので気持ち的には少し楽になったとのことでした。巨大地震に備えてあちらこちらで水などの備蓄品が売り切れになっているそうですね。父は何も準備していないとのことだったので、ひとまずお水で作れるおにぎりをネットで購入して送りました。仮に巨大地震が発生するとしても、そのときに自宅にいるとは限らないので、果たしてこうした備蓄がどれだけ役に立つのかはわかりませんが、やはり予め準備しておくと、少しは安心できるのではないでしょうか。また、いざというときのために、家族との連絡方法を確立させておくといいのではないかと思い、私は災害伝言ダイヤルで実家の電話番号を使って父と連絡を取り合うことに決めています。幸い、ガンモは定年退職をして自宅に隠居中で、私も仕事がある日はいつも自宅でテレワークをしていることから、巨大地震発生時にガンモと私が離れ離れになる可能性はかなり低いのですが、万が一別行動を取っているときに巨大地震に見舞われてしまったとしたら、自宅の電話番号を使って災害伝言ダイヤルで連絡を取り合うと決めました。夏の暑い日にエアコンなしで生きられるのかどうかの不安もありますが、それを考えると、改めて、水を備蓄しておくことが非常に重要であるように思えますね。そのため、川の水などを浄化してくれる、携帯用の浄水器を探しているところです。何はともあれ、様々な自然災害に気を付けて、この暑い夏を乗り切りたいですね。


 ヨーロッパを旅行する度に、毎回不安になるのは、トイレの数とトイレを利用するための小銭の準備である。日本には、数多くの公衆トイレが存在しており、しかもほとんどすべてのトイレを無料で利用することができる(かつて、私が東京に住んでいた頃に、新宿あたりで有料トイレを見かけたことがあったのだが、現存しているかどうかは不明である)。日本にいる限り、私たちにとって、トイレは行きたいときにいつでも行ける場所であると言っても過言ではないだろう。

 しかし、前述したように、ヨーロッパでは事情が異なる。公衆トイレの数が圧倒的に少なく、運良く見つけられたとしても、利用するのに小銭が必要である。中には、タッチ(ド)ペイに対応したトイレもあるが、まだまだ少ない。トイレの利用料金は、場所によって異なるが、およそ60円くらいである。タッチ(ド)ペイに対応していないトイレでは小銭が必要なので、小銭の持ち合わせがない場合は、トイレを利用することがない。すなわち、我慢するしかない。特に海外からの旅行者にとって、小銭を手に入れるのはなかなか難しい。カードやタッチ(ド)ペイなどが発達しているため、小銭のお釣りをもらう機会が少ないからだ。あるいは、旅行者でなくとも、尿意をある程度我慢できる状況にあれば、わざわざお金を払ってトイレに行くよりも、帰宅してからトイレに行こうという気持ちになってもおかしくはないと思う。

 まるでそのような事情に比例するかのように、ヨーロッパの人たちのトイレ周期は長い。例えば、国際線の飛行機のエコノミー席の窓側や中央席を利用する場合、通路側の人がトイレに行くのと同じタイミングにトイレに行こうと思っていても、相手がヨーロッパ出身の人だとなかなかトイレに行くために立ち上がってくれない。長い人だと、トイレを七時間くらい我慢するのも平気なようだ。これではこちらがたまらないので、こちらからお願いして席を立ってもらうことになる。

 ところで、これまで私は、ヨーロッパの人たちがトイレに行く回数が少ないのは、トイレの事情に合わせて身体が適合しているからだと思っていた。しかし、今回の旅行で、どうもそれ以外にも事情がありそうだということがわかって来たので、ここでシェアさせていただこうと思う。

 まず、今回、私たちはまずチェコまで飛行機で移動して、チェコからの寝台列車でポーランドまで移動した。私たちが滞在中のチェコの最高気温は32度くらいだった。日本よりも最高気温は低いものの、それなりに日差しは強い。その状況で街歩きをしたところ、非常に喉が渇いてしまった。私の場合、500mlのボトルに水出し紅茶を作っておいて、喉が渇く度に飲んでいたのだが、あっという間に飲み干してしまった。そこで、追加用の紅茶のティーバッグと、追加用の500mlのペットボトルの水も用意して、新たな水出し紅茶を作って飲むようにした。それでもまだ喉が渇くときは、街の給水ポイントで500mlのペットボトルに水を追加し(チェコの水道水は飲むことができる。ただ、硬水なので、日本人にはお腹が少し緩くなることもある)、更に水出し紅茶を作って飲んでいた。すなわち、夏にチェコで街歩きをすると、だいたい1リットルから1.5リットルくらいの水分が必要になるということだ。しかし、不思議なことに、それだけ多くの水分を取ったとしても、トイレに行きたい気持ちを極力抑えることができる。ある程度の尿意は感じるのだが、切羽詰まって行きたいという状況にはならないのだ。日本でも、夏の暑い日に街歩きをすると、かなりの水分を身体が欲することになるが、あまりにも暑いと、尿の量が少なくなったりする。どうもそれと同じようなことがヨーロッパでも起こっているように見える。

 ヨーロッパは日本と違い、空気が非常に乾燥している。そのため、外を歩いているうちに、肌を通して身体の水分がどんどん失われて行くように思う。そのため、汗をかいたとしても、日本のように肌がベトベトにはならない。その代わり、自分では意識していないところで身体の水分が失われてしまっているのではないかと思う。日本ほど暑くなくても、短い時間で喉が渇いてしまうのはそのせいだと思う。もし、日本の夏でもチェコと同じくらいの最高気温であれば、湿度の高い日本では、街歩きの際にそれほど水分は必要ないのではないかと思う。

 チェコの人たちは、街歩き用の手荷物以外に大きな水ボトルを手に持ち、街の給水ポイントを見つけては、自ら持参した水ボトルに給水している。中には、大きな水ボトルを家族で一本持ち歩き、家族で回し飲みをしている人たちもいる。日本では、オフィスにマイボトルを持参している人は多いかもしれないが、水を手に持って街歩きをする人はあまり見かけない。チェコの人たちが欲しているのは明らかに水であり、マイボトルに入れるコーヒーや紅茶ではないのだ。

 日本は空気が湿っている分、肌から失われる身体の水分はヨーロッパよりも少ないはずだ。また、ヨーロッパよりも気温が高い分、もちろん喉も渇きやすいが、トイレが無料であることも手伝って、トイレを見つけたら、できるだけ利用しておきたい心理が働く。そのため、トイレの回数が多くなりがちなのではないだろうか。言い換えると、私たちの身体は、気候や土地の状況に順応していると言えるのではないかと思うのだ。

※このブログへのコメントは、ガンまる日記掲示板で承ります。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今回の旅行で、様々な気付きありました。まずはトイレ事情について書いてみました。補足しておくと、トイレでチェコのチェココルナ(チェコのお金の単位)以外に、ユーロを使えるところもありました。相場は1ユーロです。しかし、そこで求められるのはあくまで1ユーロ玉(だま)であり、50セント2枚を差し出しても入れてもらえませんでした。(苦笑)

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2024.07.21

テントにスポットクーラーがやって来た

海外ドラマ『Peaky Blinders』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本格的に暑い夏がやって来ましたね。私が住んでいる地域でも、ようやく梅雨明けとなりそうです。今年は梅雨明けしている、していないに関わらず、とてつもなく暑いのが特徴です。尋常ではない暑さなので、どうか熱中症には充分気を付けてお過ごしくださいね。


 ガンモがテント用にスポットクーラーを買ってくれた。普段、テントでテレワークをしている私も、毎年、夏になると、エアコンを稼働させている寝室に移動してテレワークをしていた。そこにはガンモもいて、夏の間、一台だけのエアコンを稼働させて暑さをしのいでいた。しかし、ガンモが今年の一月末に停年退職してからは、家の片付けや家事などを全面的に担当してくれており、現在は寝室の片付けも担当してくれている。その片付けに、まだ時間がかかるとのことで、急遽、テントで使えるスポットクーラーを購入してくれたのである。もともと仕事には守秘義務があるため、このほうが仕事のルールには沿っていると言える。

 

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 三万円以下のスポットクーラーでも、テントは狭い上に、UVカットのブルーシートでテント全体を覆っているためか、良く冷えて快適に過ごすことができる。ただ、やはりかなりの電力を消費してしまっているようで、スポットクーラーを稼働させている最中に、湯沸かしポットやオーブントースターを使用すると、ただちにブレーカーが落ちてしまう。スポットクーラーは、通常のエアコンとは異なり、壁に埋め込んだエアコン専用のコンセントから電源供給しているわけではないため(壁に埋め込んだエアコン専用のコンセントから電源供給する場合は、ブレーカーも専用のものになる)、同じブレーカー内で電力を消費するものが同時に複数稼働することになってしまい、耐えられないようだ。そのため、テントでスポットクーラーを使用しているときは、湯沸かしポットやオーブントースターを同時に稼働させないなどの対策を取っている。

 もちろん、仕事をしない休日は、エアコンを稼働させている寝室でガンモと一緒に過ごし、電気代の節約に務めている。加えて、ソーラーパネルも大いに活用しており、天気のいい日はせっせと蓄電して、USBライトやタブレット、スマートフォンなどの充電に活用している。車中泊のために揃えた蓄電システムを、自宅のルーフバルコニーでも活用しているというわけだ。

 今の時代、暑い時期は熱中症、寒い時期は低体温症に気を付けて行動しないと、命に関わる。夏の暑さはエアコンを使わなければどうしようもないが、我が家の場合、冬は暖房器具を使用せずに過ごしている。とは言え、テントで冬を過ごす場合は、年齢を重ねるにつれ、やはり低体温症のことも気になり始めている。自分たちの命も守りつつ、地球温暖化対策として、私たちは一体何を実施すべきなのか。地球温暖化を加速させることなく、暑さ対策、寒さ対策が難なく実現できたらいいのにと願う毎日だ。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 突拍子もないことかもしれませんが、国全体を覆うような屋根があればいいのにと思ったりします。屋根があれば、暑い夏に強い日差しに悩まされることもなくなります。また、雨が降ることがわかっていれば、人々の生活に必要な雨量を満たすまで屋根を解放すれば、水不足に悩まされることもありません。スキーをしたい場合は、スキーができる地域を限定しておいて、そこだけ屋根を解放して雪を積もらせるとか。・・・・・・まるで夢の世界ですが、これからは変わりゆく気候を人工的にコントロールするくらいの覚悟が必要なのではないかと思ったりします。(苦笑)

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2024.06.23

海外ドラマ『Peaky Blinders』

ガンモの散歩(その後)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今年は梅雨入りが遅かったですね。先日、私たちが住んでいる地域もようやく梅雨入りしました。地球温暖化の影響なのか、雨量が極端に多くなることもあるようです。この傾向は日本だけではないようで、他国でも同じような現象が起きていると聞いています。ニュースやアプリなどで常に最新の天気予報を入手しつつ、土砂災害や浸水などの災害を事前に回避できるようにしたいものですね。


 あるとき、いつも映画やテレビドラマの話をしているCamblyのイギリス人講師から、「『Peaky Blinders』はもう観た?」
と聞かれた。そのとき私は『Peaky Blinders』についてまったく知らなかったので、
「いえ、まだ観ていないです」
と答えた。イギリス人講師が言うには、『Peaky Blinders』はとても面白いテレビドラマで、Netflixで鑑賞できるらしい。しかし私はNetflixには加入していない上に、既にいくつかのオンデマンドサービスに加入してしまっているため、今後もNetflixに加入するつもりはなかった。とは言え、その講師に面白いテレビドラマだと言われると気になってしまったので、Netflix以外で『Peaky Blinders』を鑑賞できる方法を調べてみた。すると、本家本元のBBCのWebサイトで無料視聴できることがわかった。そこで、いつものようにVPNを使用してイギリスのIPアドレスに変更してから、鑑賞を始めた。

Peakyblinders

 イギリスのテレビドラマをイギリスのテレビ局のWebサイトで視聴する場合、日本語字幕を表示させることができないため、英語字幕付きで視聴することになる。視聴し始めてすぐに感じたのは、
「これは英語字幕がないと、聞き取りが非常に難しい」
ということだった。というのも、イギリスのバーミンガムという地域で話されている独特のアクセントがふんだんに取り込まれていたからである。

 バーミンガムのアクセントは、Brummie Accent(ブラミー・アクセント)と呼ばれている。私には、Brummie Accentはロンドンの下町のCockney Accent(コックニー・アクセント)と、イギリス北部特有のアクセントが混ざり合っているように聞こえた。イギリス北部特有のアクセントの例を挙げておこう。敢えてカタカナで書くとするならば、「love(ラブ)」が「love(ロヴ)」になるように、カタカナで書くと「ア」になる音を「オ」と発音することが挙げられる。Cockney Accentと近いと思ったのは、カタカナで書くと「エイ」に当たる音を「アイ」と発音しているところである。このように、鑑賞中にそうした音の置き換えが必要になって来るので、英語字幕は必須だと思った次第である。参考までに、Brummie Accentの解説動画を貼り付けておく。この解説動画によると、私が気付いた以外にも、二重母音の「オウ」が「アウ」に変わるなどの特徴があるようだ。ちなみに、Hが落ちるといった現象は、Cockney Accentにも見られる。

 イギリスにはとにかく様々なアクセントが存在しており、一般に、南のほうに住んでいる人たちは、北のほうに住む人たちのアクセントの聞き取りが難しいと嘆いている。私もイギリスの南のほうのアクセントに慣れているためか、北のほうのアクセントを聞き続けるのは根気がいる。

 それに加え、『Peaky Blinders』にはアイルランドのアクセントやロンドンのアクセントまで含まれている。それらのいろいろなアクセントを一人で真似ているイギリス人の物まね芸人さんの動画をYouTubeで見つけたので、こちらも紹介しておきたい。アイルランドのアクセントまで真似ているところが圧巻だ。

 さて、『Peaky Blinders』は1890年代から1900年代にかけてバーミンガムに実在していた同名のギャングの物語をベースに製作されているそうだ。イギリスのギャングというと、1960年代にロンドンに実在していたクレイ兄弟のことを思い出す。彼らには秩序というものがなく、非常に乱暴なギャングだというイメージがあったのだが、『Peaky Blinders』はテレビドラマとして見る限りでは、ある程度の秩序を保っているように見えた。

 ちなみに『Peaky Blinders』は、ハンチング帽のつばに剃刀を仕込んで武器として使っていたそうだ。物語の中でも、剃刀を仕込んだハンチングで戦うシーンが登場する。シーズン1の予告編でも確認できるので、ご紹介しておきたい。

 主人公のThomas Shelbyを演じているのは、映画『麦の穂を揺らす風』や映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』などで知られるキリアン・マーフィーである。彼自身はアイルランド出身でありながら、Brummie Accentをすっかりマスターしている。YouTubeで彼のインタビュー動画をいろいろ見てみたのだが、彼自身の素のアクセントではなく、イギリスの標準的なアクセントで話している動画もあった。いろいろなアクセントを使い分けていることから、彼は語学が堪能であるに違いない。劇中では、口数の少ないキャラクターの演技が非常にうまい役者さんだと感じた。言葉だけでなく、表情や仕草で演技をすることができる実力派の役者さんだと思う。

 使用しているVPNが月に10GBまでしか使えない無料版であるため、まだ全シリーズを鑑賞してはいないのだが、時間のあるときにちびちび鑑賞するのが楽しみとなっている。まだ1シーズンしか鑑賞できていないため、今後の展開が待ち遠しい。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私はまだ鑑賞できていないのですが、クレイ兄弟の映画で双子のクレイ兄弟を演じていたトム・ハーディーがこれまた別アクセントで話すキャラクターとして登場するようです。ご紹介した物まね芸人さんのような話し方で登場するのだとしたら、またそのアクセントを聞くのも楽しみです。

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2024.06.02

ガンモの散歩(その後)

北海道と車中泊と自然のことの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m もう六月ですね。昨日、ガンモと一緒に大阪にある万博記念公園に足を運び、岡本太郎さんが制作された「太陽の塔」の中を見学しました。これまで、「太陽の塔」の外見しか知らなかった私たちでしたが、中に入ってみて、とにかく驚きました。中には何と、アメーバから始まって、生命が次第に進化して行く過程とともに、過去から未来へと伸びて行く「生命の樹」という名の素晴らしい芸術作品が隠されていたのです。見学して受け取った「生命の樹」のエネルギーが、このエネルギーを必要としている人たちに届きますように。


 以前、ガンモの散歩という記事を書いた。実は、このガンモの散歩は、今でも私たちの間で続いている。最近の私は週に一日だけ出勤し、それ以外はテレワークをしている。出勤した日は帰宅した直後に散歩に出掛けて行き、テレワークの日はテレワークを終えてしばらくしてから出掛けている。

 ガンモの散歩を始めて気付いたことがいくつかある。それは、私たちと同じように夫婦で歩いている人たちが以外といるということだ。きっと歩くことが健康に良いことがわかっているからなのだろう。歩いている人たちは、私たちよりも年配の方たちが多いので、まるで自分たちの十年後を見ているかのように感じることもある。

 夫婦で歩いている人たち以外にも、犬の散歩をしている人たちも多い。最近は、光る首輪をつけた犬を良く目にする。散歩のときには、飼い主さんから、一度教えてもらったペットの名前をしっかりと覚えておくことも重要だ。私が名前を覚えたペットは、私のことも覚えてくれているようで、すれ違うときにすり寄って来てくれる。

 実は、犬を散歩させている方たちの中には、私たちの住んでいるマンションの住人の方もいらっしゃる。私たちのマンションは分譲マンションではあるものの、猫や犬の飼育は禁止されている。それでもこっそり飼っている人がいらっしゃるようで、私たちの顔見知りの住人の方が、ちょうど私たちが歩く時間帯に犬を散歩させているのに遭遇してしまうことがしばしばある。しかし、私たちは見て見ぬふりをするように心がけている。そのほうが、お互い気まずい思いをしなくて済むと思っているからだ。顔見知りの住人の方も、私たちを見かけても、うつむいたりして、私たちと顔を合わせないようにされている。そして、犬を散歩させていないときにマンションの敷地内などで顔を合わせると、お互い何事もなかったかのように、にこやかにあいさつを交わしている。

 ところで、私たちが散歩をするときに、ガンモが必ず持参しているものがある。それは、「ちゅ~る」だ。実は散歩をし始めてからわかったことなのだが、私たちの散歩コースに野良猫が三~四匹ほど生息しているのだ。そこでガンモは、野良猫を見つける度に、猫から少し離れたところにある葉っぱの上などに「ちゅ~る」を置いて、「ここに置いたから」と言って立ち去るのである。

 中には少しだけ距離が縮まった野良猫もいる。あるとき、その野良猫に「ちゅ~る」を与えたあと話しかけていると、どこからともなく男性がやって来た。男性は、慣れた手つきでリュックの中から猫缶とお皿を取り出して、スプーンを使ってその猫に餌を与えていた。何と、その男性が来ると、猫はすぐさま男性に掛け寄り、頭をくっつけて甘え始めたのだ。猫のそのしぐさを見た私たちは、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。その猫に会う度に「ちゅ~る」を与えて距離を縮めつつあったというのに、既にすっかり距離を縮めて猫と仲良くしている人がいることがわかり、完全なる敗北感を味わったからである。

 その日の散歩の帰りは、ガンモも私もすっかり落ち込んでいた。少なくとも二~三日は敗北感を引きずっていただろうか。そもそも「ちゅ~る」だけで野良猫と仲良くなろうとするのは無理があったと思う。その男性と猫の間には、これまでの間に築いて来た信頼関係と親しさがしっかりと根付いていたのである。おそらく、猫好きの度合も、私たちとは比べものにならないほど深いのだろう。そうであれば、私たちは私たちなりの方法で猫に接して行くのが一番良いのではないかと今では思っている。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 近所を歩くだけの散歩にも、様々なドラマがあります。野良猫の餌やりさんは、私たちが出会った男性以外にもいらっしゃるようで、ところどころに餌の入った紙のお皿が置かれていたりするのを見かけることがあります。きっと野良猫の存在に気付いた方たちが置いているのでしょうね。ただ、どの猫も耳がカットされていないので、TNRされているわけではなさそうです。

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